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NOTES

客じゃない。お客様だ。お客でもない。

# 066

客じゃない。お客様だ。お客でもない。

2026

THOUGHT

前回、「お客様は神様です。」を、そろそろ終わりにしよう。と書いた。
お客様から一人のプロとして認めてもらい、互いに敬意を持って向き合える関係でありたい。
そんな話を書いた。
ここで、万が一にも、
「そうだよな。客と店員は対等なんだから」
と解釈した人がいたら困る。
違う。
全然違う。
だから念のため、続きを書いておく。
66。
オーメンである。

客じゃない。

お客様だ。

ちなみに、「お客」でもない。

僕は、スタッフがお客様のことを「客」と呼ぶのが嫌いだ。

本人の前では、

「お客様、こちらへどうぞ」

と言っているのに、

バックヤードへ入った瞬間、

「あの客さあ」

になる。

僕には、この切り替わりがどうにも気持ち悪い。

その人は、厨房の扉を一枚隔てた瞬間に「客」になったわけではない。

僕たちの店を選んで、

時間を使って、

足を運んで、

自分のお金を使って、

僕たちの料理を食べてくれている。

ずっと、お客様だ。

これは言葉遣いのマニュアルの話ではない。

僕は、

言葉は、その人に対する自分の姿勢をつくる

と思っている。

普段から「客」と呼んでいる人が、お客様の前に出た瞬間だけ完璧な敬語を使ったところで、どこかに普段の感覚は出る。

表情に出る。

声に出る。

立ち方に出る。

ちょっとした所作に出る。

だから僕は、見えないところでも「お客様」と呼びたい。

厨房でも。

事務所でも。

スタッフ同士の会話でも。

会議でも。

もちろん僕自身もだ。

これは、

「お客様は神様です」

という話とはまったく違う。

前回書いた通り、お客様は神様ではない。

僕たちは奴隷でもない。

だからといって、

敬意まで対等という言葉の中に捨ててしまってはいけない。

ここを間違えたら全部おかしくなる。

対等だから敬語を使わなくていい。

対等だから頭を下げなくていい。

対等だから「客」でいい。

そんな話ではない。

むしろ僕が思うプロは、その逆だ。

自分の仕事に誇りを持っているからこそ、相手への敬意を失わない。

媚びない。

でも、敬う。

へりくだらない。

でも、礼を尽くす。

言うべきことは言う。

でも、言葉を選ぶ。

それがプロだと思う。

僕は「様」をつけることで、お客様を自分たちより上に置きたいわけではない。

僕たちの店を選んでくれた人に対する敬意を、言葉の中に残しておきたい。

それだけだ。

そしてもう一つ。

「お客さん」でもなく、

「お客」でもなく、

僕はできるだけ、

「お客様」

と呼びたい。

たった二文字の「お」と「様」の話に見えるかもしれない。

でも、こういう小さなところを僕は結構大事にしている。

店というものは、こういう小さなものの集合体だからだ。

釣り銭をどう渡すか。

片膝をつくのか、つかないのか。

お客様とどういう関係でいたいのか。

そして、その人がいない場所で、その人を何と呼ぶのか。

一つひとつは、本当に小さい。

でも、それが100個集まったものを、

僕は「店の品」と呼ぶんじゃないかと思う。

だから、

お客様は神様じゃない。

僕たちは、お客様の奴隷でもない。

僕たちはプロとして、胸を張って仕事をする。

でも。

客じゃない。

お客様だ。

ここは間違えないでほしい。

ましてや、

「お客」。

それは、もっとちゃうで。

66。

オーメン。

念のため書いておいた。

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          設立

          2008年

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          10,000,000円

          事業内容

          飲食店運営/宿泊施設の企画・開発・運営/新規事業開発/経営参謀/暖簾分け事業

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